カードホルダーのお話。第2部。摩擦式ホルダーと特許係争

Pro-Mold社は摩擦式カードホルダーを開発し、特許を取得した。

その後、Great Lakes Plasticsがよく似たMini Titeを販売したとして、Pro-Mold社はGreat Lakes Plastics社を訴え、Great Lakes Plastics社は「摩擦で止めるホルダーも、小型のホルダーも過去より存在したのだから、それらを組み合わせただけのPro-Moldの特許は無効だ」と反論した、というのが第1部の内容。

組み合わせただけなのか

両社の特許侵害訴訟の中、第一審は「Pro-Moldの発明した小型摩擦式ホルダーは、確かに既存の大型摩擦式ホルダーと小型のスライド式ホルダーの技術を組み合わせることで、容易に思いつくことができる」として特許が無効であると判断した。

その判決を受け、Pro-Moldは第一審の判断を不服として控訴。結果、控訴審は第1審の無効判断を取り消した。つまり第1審に対して、特許が無効とは言えないから、もう一回検討してね、と差し替えした。

無効判断の取り消し理由は、こんなのが理由になるかどうかは私には理解できないが、「摩擦で簡単に閉じられ、通常の箱へ入るという新しい製品は市場で爆発的に売れた。簡単に思いつくのであれば、なぜ誰も実現できていなかったのか、もっと詳しく検討する必要がある」とのことらしい。

残念ながら、差し戻し後にどのような判決が出されたのか?、和解してライセンス契約をしたのか?までは調べることができなかった。

ただし、Pro-Moldの特許は2005年7月6日まで維持されていたようだから、少なくとも最初の第1審の無効という判断は取り消され、特許として存続していたのだろう。

なお、裁判の記録によると、Pro-Moldの特許に対し、主要競合三社は特許ライセンスを受けていたと記録されている。そういう意味でもPro-Moldの特許は事業をするうえで非常に魅力的なものだったのだろう。その競合三社の詳しい情報は調べられず、Ultra Pro等の主要メーカーがライセンスをうけていたかどうかは不明。

ようやくマグホ

ここまで書いてきたが、正直、摩擦式ホルダーは今となっては使い勝手が悪そうに感じる。ホルダーの蓋を外すのに力がいるだろうから、蓋を外した瞬間に勢い余ってカードを落としそう。

ということもあってか、ホルダーの進化は続く。

次は、現在のマグネットホルダーにつながる変化を見てみる。

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