カードホルダーのお話。第3部。マグホの発明

前回まで、Pro-Moldの摩擦式カードホルダー誕生と、その特許をめぐる裁判について見てきた。

ここでは、現在主流のマグネット式ホルダー(マグホ)について調べていく。

スクリュー式ホルダー

透明な板の四隅を、四本のネジとナットで固定するホルダーは、遅くとも1980年代末には存在していたらしい。第1部で書いた摩擦式ホルダーより昔から存在する。

板をしっかり固定できる一方、カードを入れ替えるには四本とも外し、また締め直す必要がある。

ホルダーのサイズにしても、四本のネジを配置する場所が必要なので、カードより外側へ張り出す。まぁそれはそれで、カードを飾る際の額縁のようになって良いんだけど。ただこれも、ネジを外している時にカードを落としそうだというのと、1枚1枚ネジを4つを締めるのは大変。

そこでPro-Moldは1994年、ネジを一本だけ使うホルダーを出願している。片側は土台の溝と、ふたの縁を組み合わせて保持、マグホのマグネット部がネジになったイメージ。

マグネット式ホルダー

2003年にはマグネット式ホルダーの特許が出願される。

発明者はDavid Fu。2003年2月12日の仮出願を基礎に、同年9月15日に通常出願されたUS20040154204A1だ。公報では出願人・譲受人としてUltra PROが記録されている。David FuはUltra Proの多くの特許出願に発明者として出現する。多分、Ultra Proの製品開発担当なのではないかと思う。

特許の内容は、土台にカードを収めるくぼみを作り、透明なふたの片側を土台へ差し込み、反対側を磁石で閉じるというもの。

なお、この出願は公開されたものの最終的には登録されていない。だから今では多くのメーカーがマグホを自由に製造・販売しているのだろう。Ultra Proが頑張って登録していたら、カードホルダー業界は現在とは違うことになっていただろう。でも、そんな便利なマグホを考案したDavid Fuは凄い。

Diamond Corner

マグホの「Diamond Corners」、これも考えた人は凄いなぁと思う。

最初に考案した人にはたどり着けなかったけど、1990年の特許文献では、すでにカードの四隅をくぼみの壁へ当てない構造が記載されているので、昔も今も、コレクターはカードのエッジを傷つけたく無いんだね。

思ったこと

普段何気なく使っているカードホルダーも、メーカーや開発者が一生懸命考え、どんどん便利になっている。マグホが完成形のようにも思えるけど、今後も進化を続けるのだろうか。

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