ちょっと大事なカードはトップローダーへ入れて保存する。
メーカーを問わず、いろんな商品にTop loaderと書いてあるから、僕もメーカーを意識せず、同じ形のものをまとめて「トップローダー」と呼んできた。
ところが調べてみると、この言葉もUltra PROがアメリカで商標登録している。

上から入れるから「トップローダー」
名前の由来は分かりやすい。
Top Loader。つまり、上からカードを装填するもの。
標準的なスポーツカード用としてよく見かけるのは、外寸がおよそ3×4インチ、
硬いプラスチックがカードの曲がりや角への衝撃を抑えてくれる。
ただし、カードを裸で入れると、内側で動いたときに表面が擦れる可能性があるから、先にスリーブへ入れ、スリーブごとトップローダーへ入れる使い方が一般的だ。
カードの厚さに合わせて35pt、55pt、75pt、100pt、130ptなどもある。
カードの厚み以下のトップローダーに無理やり押し込むのはご法度。保護すべきトップローダーでカードを逆に傷つけてしまう。
カードが飛び出さないようにする工夫
トップローダーは上が開いているので、逆さにすればカードが飛び出すことがある。
発送するときは、開口部へテープを貼ったり、トップローダーごとチームバッグへ入れたりすることが多い。
この問題を専用部品で解決しようとした例もある。2021年に出願されたアメリカの特許出願には、トップローダーの開口部へ取り付けるキャップが描かれている。
テープを使わず、上から蓋をするような仕組み。
広く販売された製品なのかまでは確認できなかったが、キャップの厚みがトップローダーとあまり変わらず、安価なら欲しいかも。
誰が最初に作ったのか
調べてみたけど、誰が「トップローダー」を発明したか、という点には辿り着かなかった。
1980年代から1990年代には、すでに複数のメーカーがカード用の硬質ホルダーを販売していたようだ。
構造はかなり単純だが、安く、軽く、カードを出し入れしやすい。現在まで残っている理由も、この使いやすさなのだと思う。
「TOPLOADER」はUltra PROの商標
Ultra PROは2021年、アメリカで「TOPLOADER」を商標出願した。
登録されたのは2023年。対象は、トレーディングカードやゲームカードを保護するプラスチック製ホルダーだ。
ただし、Ultra PROが2021年にこの言葉を考えたわけではなく、商標出願よりずっと前から、複数のメーカー、販売店、コレクターが商品の種類を表す言葉として使っていた。
実際、今でもネットショップで「Toploader」と検索すると、Ultra PRO以外の商品も数多く出てくる。
ペニースリーブと同じ商標争い
この商標に異議を唱えたのが、ペニースリーブのお話で書いたのと同様、カード用品メーカーのBCWだった。
BCWは「Toploader」も以前から業界で使われてきた一般名称だと主張し、商標登録の取り消しを求め、2025年春に一旦取り消し、同秋に復活、最終的には2026年3月に取り消し請求が否認され、登録が残る結果となっているが、民事の細部はあまり公表されておらず、まぁすったもんだあったんだなぁ、という程度しか分からなかった。
なぜ他社も「トップローダー」と書いているのか
スリーブについては、基本的にUltra Proはパッケージに「Penny Sleeves」と記載して売っているが、ほかのメーカーはSoft sleeves等の異なる名前を使用している。これは多分商標が関係しているだろうなぁというのをPenny Sleevesの記事に書いた。
ところがトップローダーは、Ultra PRO以外の商品や販売ページでも「Toploader」という表記をよく見かける。
BCWは公式商品名をTopload Card Holdersとして、登録商標の「TOPLOADER」と少し表記を変えているが、他のメーカーやネットショップではToploaderという記載をよく見かける。
上からカードを入れる構造を、そのままTop Loaderと呼んでいるので意味も伝わりやすい。商標登録より前から一般的に使われてきた言葉でもあり、他の言葉に代替し難いのかもしれない。



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